【初心者必見!】狩猟を始めるにはどうしたらいいの?

ジビエ料理に興味がある。人里離れた山中で狩猟生活をする俳優の東出昌大のような生活に憧れる。
狩猟にチャレンジしてみたい。「じゃあ、ひと狩り行こうぜ!」といかないのが現実の狩猟です。

狩猟を始めるためには狩猟免許」の取得、都道府県への「狩猟者登録」が必要です。
そうは言っても何から手をつけて良いのか分からないですよね。

たんケモちゃん

当記事では、管理人の狩猟者たんケモちゃんが、わかりやすく解説します。

目次

1. 狩猟の資格と法律について知ろう

まずはじめに狩猟を行うためには、鳥獣法に基づいて定められている「狩猟免許」の取得が必要です。

ひとことで鳥獣法と言っても環境省の出す法律、政令や都道府県が定める条例や規則などが体系的に合わさったものなので少し複雑です。都道府県ごとに細かな規則やルールが異なるので自分の活動する地域の規則を確認する必要があります。狩猟免許には以下の4種類があります。

  • 第一種銃猟: ライフル銃、散弾銃、空気銃を使用可能。
  • 第二種銃猟: 空気銃のみ使用可能。
  • わな猟: 罠を設置して獲物を捕獲。
  • 網猟: 網を使って捕獲。

くわえて銃を使う場合は「銃砲所持許可」を警察署で申請する必要があります。第一種銃猟とわな猟など重複して取得することもで、一度の免許試験で複数の免許資格を取得することができます。

2. 狩猟免許取得の準備を整えよう

狩猟免許試験を受験するためには、必要な書類を準備する必要があります。狩猟免許試験の出願には以下の書類や証紙の提出が必要です。

  • 狩猟免許申請書(免許の種類ごとに収入証紙を貼付)
  • 診断書または銃所持許可を受けている方については所持許可証の写し
  • 証明写真
  • 返信用封筒(受験票を送り返してもらうため)

上記の書類を都道府県の担当部署(県の鳥獣対策科など)へ送付します。                    出願書を提出したら、受験票が送付されるのを待ちます。

①には収入証紙を購入して貼ります。購入は銀行や所定の窓口がありますが、申請書に購入先が記載されているので確認してしましょう。                                                ②かかりつけのお医者さんが居られる方は、その先生にお願いしましょう。いない場合でも、最寄りの医療機関に診断書が書いてもらえるか確認し受診すれば大丈夫です。私の場合は、先生や看護師さんに「狩猟をされるんですか!」と少し驚かれました。

たんケモちゃん

猟友会に相談するのもおすすめです。私の場合は、猟友会が主催する『狩猟免許試験事前講習会』に参加しました。

猟友会や都道府県の担当部署が、初心者向けのガイドやサポートを提供しているのホームページなどで受けられるサポートについて情報収集しましょう。都道府県のホームページ都道府県のホームページから必要書類はダウンロードすることもできます。

狩猟免許試験事前講習会に参加すると『狩猟読本』『狩猟免許試験例題集』がもらえます。出題傾向や試験方法なども詳しく教えてもらえるので試験勉強をして試験本番に臨みましょう。

3. 狩猟免許試験を受験しよう

試験は各都道府県で実施されています。日程は、県のホームページや猟友会からのお知らせを確認しましょう。平日に実施される場合もあり、私は試験日程が合わず受験を1年遅らせることになってしまいました。

試験は知識試験、適性試験、技能試験に分かれています。私の場合、なれない分野で技能試験が難しく感じました。試験内容や対策について詳しく知りたい方はこちらの記事を参照して下さい。

「箱罠の設置方法間違えたかも・・・」「間違えて捕獲禁止鳥獣の名前書いちゃったかも・・・」とやや不安な気持ちで合否の結果を待ちます。 私の場合は約2週間ほどで合否通知が届きました。合格通知後に都道府県知事から『狩猟免状』が交付されます。                

4. 狩猟者登録をしよう

「やった試験合格、これではれてハンターの仲間入り!」ですが、狩猟を始めるためには狩猟免許資格を受けた上で、都道府県に『狩猟者登録』をする必要があります。狩猟者登録を行う際は地元の猟友会に加入し、相談するとスムーズです。狩猟者登録には以下の手続きが必要です。

ハンター保険加入

狩猟者登録をする際には狩猟保険に加入することが義務付けられています。ハンター保険は約3000〜5000円程度の費用がかかります。狩猟中の怪我などの補償もしてもらえるので必ず加入しましょう。

狩猟税の納付

狩猟税は都道府県ごとに異なりますが、以下は一般的な例です。

  • 第一種銃猟免許(装薬銃):約16,500円
  • 網猟免許またはわな猟免許:約8,200円
  • 第二種銃猟免許(空気銃):約5,500円

狩猟者登録書類の提出

保険への加入、狩猟税の納付について規定の狩猟者登録書類に記入し都道府県の担当部署に提出します。猟友会に所属する際は取りまとめて提出してもらうこともできます。その場合は猟友会費用も別途必要です。

上記の手続きを済ませて、申請書を提出すると『狩猟者登録証』が交付されます。これでやっと狩猟を開始するための手続きが完了となります。

5. 実践経験を積もう!

狩猟免許取得、狩猟者登録が完了し、狩猟が実施できる状態になりました。これからいよいよ実践開始。          猟具や装備品の準備、実践練習、フィールドワークなど準備や経験を積んでいく必要があります。


道具と装備の準備

  1. 銃器または罠: 免許に応じた狩猟器具を用意。
  2. フィールド装備: 防寒着、長靴、手袋など。
  3. 安全装備: 笛やライト、地図などの安全グッズ。

狩猟の実施

  1. マナーと倫理: 動物福祉と生態系への配慮が重要。狩猟期間は一般に毎年11月15日から翌年2月15日(ニホンジカ・イノシシに限っては毎年11月1日から翌年3月15日)までと定められています。各都道府県で定められている期間を確認しましょう。
  2. 獲物の利用法を学ぶ: 獲物の解体、調理、保存方法。または処理方法についても事前に考えておく必要があります。
  3. 猟場の選択: 狩猟可能な地域を調査(都道府県ごとに定められた「鳥獣保護区」を確認しておく必要があります)。
  4. 猟友会に加入: 経験者から学ぶ機会を得る。
  5. 地域と協力: 農作物被害の軽減を目的とした駆除活動に参加することもあります。

いきなり実践は難しいという方は猟友会主催の「初心者狩猟者講習」「猟銃・罠架設講習会」に参加してみましょう。各都道府県によっても違いがありますが、猟友会や都道府県が「初心者狩猟者講習会」を実施しているので参加してみることをお勧めします。私は罠猟免許を取得したので、猟友会から紹介があった「罠架設研修」に参加しました。先輩猟師さんとの交流会や鳥獣の生態についてや必要な道具や猟具に使用方法についても詳しく学ぶことができます。私の参加した研修は参加費無料で、使用する罠の材料費のみで、作成した罠ももらえるのでお財布にも優しいく嬉しいかぎりです。


まとめ

狩猟を始めるためには、「狩猟免許」の取得、都道府県への「狩猟者登録」が必要です。

その他にも狩猟を実践していくためには、『法律、法令の熟知』『猟具、装備の準備』『野生鳥獣の生態理解』『狩猟環境の理解』『猟場を提供してもらう地域の方との協力』などが必要です。困った時は、猟友会や地元の狩猟コミュニティに相談するとスムーズに必要な手続きや準備について教えてもらえるのでお勧めです。

この記事を見ていただいた皆様が狩猟に興味をもち、安全に楽しい狩猟ライフを送れるお役に立てれば幸いです。

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